2016年5月24日火曜日

ステマしまーす!〜その5〜

森の中の旅館にはテレビもいらないと思う。

仲居さんが宿の中を案内するときに息を切らしながら、坂を指差し「ここから2分ほど登っていただくと貸し切り家族風呂がありますんで」とさらっと説明してくれたのだけど、この2分間はまさしく登山体験。
途中「ご自由にお使いください」と杖が用意してある。
「フルマラソンの後なら絶対登れない」と自信を持って言える坂の上には露天風呂が2つ。
そのうちの大きな岩風呂に入ってビックリ!
絶景なんてもんじゃない。
残念なことにモヤっていたので(PM2.5の影響と思われる)、遥か遠くはぼんやりとしか見えないのだが、見渡す限り緑なのだ。
すこーんと開けた景色を見ながら、ちょっと熱めのお風呂を楽しんだ。

後で聞いた話では、ここには大きなガラス窓がはめられていたらしいが、地震でガラスが割れてしまったらしい。
ところがお客さんには「ガラスないほうがいいよ」と評判だというから、まさに怪我の功名。

驚きの絶景貸し切り家族風呂

食事は個室のお食事どころでいただくのだが、窓の外はやっぱり緑の森。
お風呂上がりで汗ばんでいたので、窓を開けて風に当たりながらの食事。
ここで仲居さんが「こんなときにお越しいただいて、お礼と言っては何ですが、お飲物はすべて宿泊料金に込みとさせていただきますので、お好きなだけお酒もお飲みください」と!
「え?それって、ちょっと申し訳ないというか、心苦しすぎます!」と言っても仲居さんはにっこり笑って「お客様に来ていただけて私どもはとても嬉しいんですよー」と。
ということで、期せずしてドリンクがタダになってしまったのだけれど、大酒飲みの私としては逆に追加をオーダーしづらい空気になってしまった。
この穴埋めと言っては何だけど、翌日久住のワイナリーにワインを買いに行った。

熊本の食材を使った前菜

ニジマスのカルパッチョ

熊本名物馬刺(私は食べられないので夫にあげた)

ヤマメの塩焼きと鯛の蒸し物

メインの肥後牛の焼き肉

揚げ物はエビクリームコロッケ


ご飯は「あきげしき」という小国地方で作られているお米で、収穫量が少ないため町外には流通していないらしい。
これが大変いい香りのお米で、お夜食用におにぎりも作ってもらえるので、食いしん坊さんはぜひおにぎりも食べるべし!
どの料理も美味で、新鮮な食材をふんだんに使っていて、文句なしの夕食だった。

仲居さんの話では、この宿は11年前にできたらしいが、山奥過ぎて地元の人もあまり知らないらしい。
できることなら、毎月行きたいくらいに気に入ってしまった。
客室にはコーヒーメーカーとコーヒー豆も用意されていて、緑茶はティーパックではなくお茶っ葉。
お風呂上がり用に冷たい麦茶と水も用意されていて、至れり尽くせりなのだ。

朝食の写真はないが、普通の和朝食(もちろん美味だった)。

チェックアウト後、久住の方までちょっと足を伸ばしてみた。
阿蘇の雄大な景色は震災前と何も変わっていないのだけど、所々山肌が崩れていたり、道路が崩れて片側通行になっていたり、交通量は圧倒的に少なくなっていた。
緑に覆われた阿蘇はこれからが一番気持ちよい季節なので、多くの人に訪れて欲しい。


万緑の季節



福岡方面から車で黒川、久住、阿蘇方面に行く場合、八女から442号線を通って行くルート、日田〜天ケ瀬温泉〜グリーンロード〜黒川というルート、玖珠または九重からやまなみハイウェイを通るルートの3つがあるものの、どのルートも一部規制が続いているようなので運転する際は案内板を見落とさないようくれぐれも注意していただきたい。
事前に熊本県や大分県のサイトで道路情報をチェックするのも忘れずに。


今回は残念ながら阿蘇に行けなかった。
旅館やホテルの中には湯量が減った(出なくなった)ところ、損害が大きいところ、被災者の宿泊に部屋を提供していて一般客は受け入れていないところが少なくなく、阿蘇訪問を見送ったのだが、今年は熊本大分両県の温泉にどんどん行く予定。
ただし、私のお財布と仕事のスケジュール、その他大人の事情もクリアしながら。

次回は湯布院温泉を考え中。
湯布院はメルヘン属性が強いので、私の好みとちょっとズレているのだが。



ステマしまーす!〜その4〜

黒川温泉に行ってきた!

厳密に言うと黒川温泉の近くの飛瀬温泉という所で、国道を挟んで向かい側のエリアにある温泉なんだけど、集合的に今回は「黒川温泉」として話を進めたいと思う。

まず、黒川温泉湯布院温泉は九州でも大人気のスポットで、街を挙げて温泉の魅力をアピールし、国内外の観光客の誘致に大成功をした温泉地である。
そのため、週末ともなると大勢の観光客でにぎわい、人気の宿は早めに予約をしないとなかなか予約が取れない。
特に、離れ形式の宿や客室にお風呂がついた宿は、総数が少ないこともありすぐに満室になってしまう。
黒川温泉は狭いエリアに旅館が密集しており、各施設の部屋数があまり多くないため全体としてもキャパが限られている。

ところが熊本地震の影響でキャンセルが相次いだ熊本、大分両県の温泉旅館。
黒川温泉ですら、1週間前に予約した時点で満室の旅館はなく、空室がかなり多い様子。
静かな環境でのんびり過ごす週末をテーマに、離れ形式で客室にお風呂が付いた宿を探したところ、いくつかある中でも比較的リーズナブルな料金の天河山荘をチョイス。
全6室がすべてお風呂付きの離れで、大浴場はないものの貸し切り家族風呂が2つあり。

前日にGoogleマップと熊本県の道路情報サイトでルートを調べたところ、片側通行の規制はあるもののこれまで通ったことのない八女経由のルートを通ることにした。
まず驚いたのは高速が日曜日にも関わらず、ガラガラだったこと。
いつも行く手を阻む観光バスが皆無と言ってもいい状態。
途中立ち寄ったSAには、正午近いというのに観光バスの姿はなく、一般車両の数もいつもの半分ほど。
八女から小国への国道442号線は「落石注意」の看板が目立っていた。
実際に直径1m弱の落石が路肩に残っていたりして、ちょっとハラハラしながらの運転。

チェックインの前に黒川の温泉街に立ち寄ってみたが、ここはさすがに駐車場が満車でスルー。
満車と言っても、元々のキャパが少ないので仕方ない。
歩いている観光客の姿はやはり少ない。

国道442号線から南の方向へ曲がって、看板の案内に従って進むと。。。

こんな道になって

こんなところを抜けて。。。


サイトにも「道が狭い」という注意事項が書かれていたが、予想を上回る狭さ。
車の運転が苦手な方は、狭い道の運転の練習をするか、コンパクトカーで行くか、なんなら黒川温泉の共同駐車場に車を停めて、宿に送迎をお願いしてみてはどうだろう?
ちなみに、私の感覚ではハマーなら無理だろうが、日本車なら問題なく通れると思う。
早めに宿に着いたので、散策でもしようかと思っていたら仲居さんが出迎えてくれて、チェックイン完了。

今回のお宿 天河山荘

昔の農家を思わせる土間風のロビー
無料でコーヒー、麦茶、地酒をいただける

小国の地酒(甘口・辛口)


山の斜面にある宿なので、バリアフリーとは程遠い

客室のお風呂の外は森

バルコニーも広々
温泉で読む『テルマエ・ロマエ』


これで1泊¥20,000ほど(プランにより若干異なる)だから、かなりリーズナブル!
とにかくこの山の中には他に宿がないらしく、窓の外は万緑。
聞こえて来るのは鳥のさえずりと葉擦れの音だけ。
ただし、虫が多いのでうちわをご用意いただくと便利だと思う(虫除けスプレーでは役に立たないタイプの虫が多いので覚悟のほどを)。

お風呂は源泉掛け流しで、温度もちょうど良かった。
お風呂で温まっては、バルコニーで風に当たって涼み、足先が冷えてきたらまたお風呂に入るをエンドレスにリピートしてしまった。
わずかにぬるぬるしたお湯で、かすかに硫黄の匂いがした。
部屋は8畳の和室と10畳の和室にセミダブルサイズのベッドを2台置いた和洋室タイプ(厳密にはどちらも和室だが)。
大きなこたつがあり、予備の布団もあったので4、5人の家族でも十分なスペースだと思う。
ただし、写真にもあるとおりとにかく坂と階段だらけなので、高齢者がいるご家庭にはおすすめできないのが玉にキズだ。





2016年5月6日金曜日

ステマしまーす!〜その3〜

祝・くまモン復帰!

と言っても、今日は別府を推すのだけれど。

別府と言えば湯量日本一を誇る日本屈指の温泉街なわけだけど、海と山に囲まれた街の様子は「これぞ温泉!ザ・温泉!」という佇まい。
あちこちから立ち上る温泉の蒸気、鼻をかすめる硫黄の匂い。
目を凝らすと老朽部分が見え隠れするホテルや旅館の壁面。
九州人にとって別府は「典型的な世俗的温泉街」であって、「情緒漂う温泉街」というのとはちょっと違う。
私見だが、「情緒漂う温泉街」はおそらく黒川温泉とか湯布院温泉のことじゃないか?と思っている。

別府温泉(別府と一言で言っても、厳密には鉄輪温泉、明礬温泉などサブカテゴリが多々あるので、ここではすべてを集合的に総称して「別府温泉」とする)に足を運んだらぜひ地獄巡りをおすすめしたい。
昭和ノスタルジー漂うひなびた観光地なのだけれど、地獄自体は自然現象なので一見の価値があると思う。
海地獄や地の池地獄など、他ではなかなか見られない地獄が密集していて、中には間欠泉が吹き出す竜巻地獄なんてのもあって、ちょっとしたイエローストーン的スポットだ。


地獄巡りのリーフレット(PDF)はこちら


地獄には名物の温泉卵もあるので、見かけたらご賞味を。
最近は「地獄プリン」という新しい地獄スイーツも登場していて、これがなかなか美味しいのでこちらもぜひ食べて欲しい。

最近の別府・大分エリアは関アジや関サバなど高級ブランド魚あり、とり天あり、豊後牛あり、おいしい食事を堪能できるエリアなので健啖家の方にも満足していただけるはず。
ちなみに私は青魚が食べられないので、関アジのことも関サバのこともよくわからないのだが、かなりお高いということは知っている。
青魚が苦手という人でも、海に面した別府ではタイやヒラメなどの白身魚も楽しめるので、宿の予約の際に聞いてみるべし。
季節によってはフグが楽しめたりもするので、ネットでチェキラ!

別府温泉は昭和40年前後は人気の新婚旅行先だったらしいが、経済の成長とともに一時期低迷するものの、大分の一村一品運動あたりから徐々に盛り返し、今では多くの旅館やホテルがリニューアルしたりして、家族連れもカポーもおひとりさまも富裕層も庶民もみんなが楽しめる宿がよりどりみどりなので、毎回違う宿を選んでもエンドレスに楽しめるのではないか?と思う。

テレビでもお馴染みの杉の井ホテルは別府随一の巨大ホテルで、棚湯という絶景露天風呂が大評判。
温泉プールもあって、これが超オススメ!
夜はレーザーと音楽のコラボショーが見られるのだけれど、そんなことより夜景はきれいだし、塩分濃度が高いプールもあって、ここでプカプカ浮いているだけで汚れた心が芯から癒される。
最近心が荒んでいると感じる方は、プカプカして心をほぐしていただきたい。

杉の井ホテルのお食事はバイキングなのだけど、豪華なメニューがならんでいてコスパがかなり良い。
特に朝食は洋食のメニューが外資系一流ホテル並みに充実している。
このホテルのスタッフには外国人が多いので、必然的に外国人観光客も多い。
騒がしいのが苦手とおっしゃる方は、お風呂とプールだけでも利用できるので、お泊まりは静かな旅館を選んでみてはどうだろう?

アットホームな小さな宿から、皇室御用達の宿までいろいろな宿があるのできっとお気に入りが見つかると思う。
ちなみに、「皇室御用達」の宿に一度泊まったが、申し訳ないほど丁寧な接客でお・も・て・な・しをされるので、こちらも心が荒んでしまった方におすすめしたい。
もちろん、そういう宿はお高いということもお忘れなく。


最新の情報は各自ネットなどでご確認を!

2016年5月5日木曜日

ステマしまーす!〜その2〜

くまモンに飢えてきたのでくまモン動画でしのぐ。

くまモンの復帰を今か今かと心待ちにしつつ、効果が期待できないステマ第2弾は大分編。
現時点で湯布院ICから日出(ひじ)ICまでの区間が通行止めになっているものの、このあたりは下道を通ってもさほど所要時間は変わらなし、山道といっても運転しやすい山道なので冬以外はむしろおすすめ(冬はよく凍結して通行止めになる)。
大分でおすすめしたい温泉、推し泉は九重町の長者原温泉、久住温泉、そして別府鉄輪(かんなわ)温泉。

★長者原★
まず、「九重」と書いて「ここのえ」と読む。
「くじゅう」ではない。
「くじゅう」は「久住」と書く。
ただし、山の「くじゅうれんざん」は「九重連山」と書く。
九州人でもこのあたりが難しく、「今度くじゅうに行こう」と言われるとどちらかわからない。

長者原は九重連山の麓の温泉地で、やまなみハイウェイ沿いに宿が点在している。
標高は1,000mくらいなので、夏に訪れると若干涼しい。
私は梅雨明けくらいを狙って「合宿」と称しては長者原温泉に泊まり、やまなみハイウェイ沿いをジョギングする。
やまなみハイウェイは高速道路ではないので、ちゃんと歩道もある。
ただし、歩道は狭いし、車は結構飛ばしているので注意が必要。
高原ということもあって、実業団の陸上部がトレーニングをしたりするらしい。
ただし、木陰がないので晴れた日のジョギングには帽子、サングラス、水分必携!
コンビニや自販機は皆無!

九重連山の登山口が近いこともあって、山登りの皆さんもこの辺りのお宿はよく利用されるらしい。
私が常宿にしていたのは花山酔というホテル。
こじんまりとしてビジネスホテルっぽいが、清潔感があってリーズナブル。
お湯は硫黄泉の濁ったお湯で、体に良さそう感が満点。
山登りは無理!という方にはタデ原湿原の散策をおすすめしたい。
大きな湿原にはボードウォークがあって、結構な距離歩ける上に、何といっても絶景。
Windows XPの壁紙の世界が広がる晴れた初夏の来訪がおすすめ。

夜は満点の星空が広がるので、天体望遠鏡をお持ちの方は忘れず持参いただきたい。


★久住★
久住は九重と阿蘇の中間地点に位置する。
地図では上から九重、久住、阿蘇の順番。
久住へのアクセスは大分道から行くもよし、阿蘇からやまなみハイウェイをドライブするのも絶景が楽しめるのでレンタカーを借りてでもぜひ!

熊本地震の前の週に久住に行ったのだけれど、久住温泉から東へ20km程行った竹田市に岡城跡という史跡があり、文字通りお城の跡なのだが、石垣しか残っていない。
ただ、この石垣が見事な上に、山城なのでまさしく天空の城。
下から見上げても圧巻だけど、城趾から見下ろした景色も絶景。
とにかく騙されたと思って一度足を運んでいただきたい。
私はものすごく感動した。

久住は誤解を恐れずに言わせていただくと、「ちょっと意識高い系」な場所だと思っている。
最近、夫の従姉のアーティスト夫婦が移住してカフェ&ギャラリーを開いたので尚更そう思うのだけど。
長者原といい久住といい、雑音がなくて鳥の声や風の音が耳に心地よい環境。
ネット環境に問題がなければ、私も移住したいと一瞬だけ思うのだけれど、コンビニは皆無。
冬は雪が積もって道が凍るとなると、ちょっと移住はできない。
宿が密集している黒川温泉と違い、宿はぽつぽつと点在している感じ。
どの宿もおそらくすごく景色がいいはず。
私が泊まったガンジーホテルも視界にペンションが入ってしまうことを除いては、遠くに阿蘇が見え、クヌギ林に囲まれた静かないいホテルだった。
食事も新鮮な野菜や豊後牛を使った和洋折衷のコースで、健啖家の方には到底足りない量だが、味は文句なしだった。
久住では地ビールも作っているらしく、結構なお値段だけど美味しかった。
また、久住ワイナリーというワイナリーも近くにあって、試飲して買うことができるのでドライバーを確保したらぜひ足を運んでいただきたい。
リーズナブルなお値段だったので、私もピノノワールとシャルドネを1本ずつ買った。
サポート制度というのか、年会費¥15,000を払うと春にワインが送られてくるらしい。
オンラインストアもあるので、遠方の方もぜひお試しいただきたい。

九重・久住エリアには花や紅葉が楽しめる場所が多くあるらしく、私の父は春と秋は毎年のように訪れているらしい。
九酔峡というところが紅葉の季節は絶景らしいのだけれど、おそらく字面から判断して峡谷じゃないかと。
他にも牧場が多く、ジャージー牛乳が特産なので、牛乳はもちろんヨーグルトやソフトクリームも有名。
ヨーグルトはちょっと驚く価格設定だが、ほっぺたが落ちる程美味しいのでお財布に余裕がある方はお試しいただきたい。

長くなったので、別府鉄輪温泉は次回たっぷりと紹介したい...というほどの情報はないのだけれど。

2016年5月3日火曜日

ステマしまーす!〜その1〜

公言したらステマにならんやん。

とにかく、私は熊本と大分の宣伝をする!
生まれも育ちも佐賀で、熊本にも大分にも身内はいないが、それでも熊本と大分を多いに推す。
私の推し県だ。

皆さんもよくご存じのように、両県にはとにかく温泉が多い。
私は温泉が大好きなので、熊本と大分には年に何度か行く。
中でも、南阿蘇、天草、九重、久住、別府は私のパラダイスなのだ。
これを読んだら必ず訪れていただきたいくらい推している。
念のため、私は利害関係者ではない。全然ない。

尚、ここで紹介する宿の営業状況は未確認なのでご了承を。

★南阿蘇★
阿蘇では内牧温泉が比較的有名で、JRの駅から近いため車以外で来る人にはとてもアクセスが良いのだけれど、レンタカーを借りて南阿蘇を訪れて欲しい。
ただ、皆さんもご存じのように国道57号線と南阿蘇を繫ぐ阿蘇大橋が崩落してしまったため、かなり遠回りの迂回ルートを通らなければならないけれど。
南阿蘇は長閑で緑が豊かで、とにかく美しい。
山の中腹に位置するグリーンピア南阿蘇というバブル時代に建てられたホテルは、ロビーの照明が随分暗いのだけれど、客室は広々としていて、窓からの眺めは何も遮るものがなく、広大なカルデラと阿蘇五岳、外輪山が望める。
ただし、天気が良ければ。
ここは、温泉がとにかく素晴らしい。
内湯がぬるめととっても熱めの2種類、それに広大な阿蘇の景色を堪能できる大きな露天があって、夜になると星も楽しめる(もちろん晴天の場合に限り)。
ジャージー牛乳のヨーグルトが絶品。
お風呂だけでもぜひ!

麓にもいくつか温泉宿があるので予算に応じて訪れてみて欲しい。

俵山温泉の竹楽亭は、阿蘇大橋からほど近い宿で全室離れ露天風呂付き(だけどそんなに高くない)なのだけれど、現在営業していない可能性が高いので各自確認されたし。


★天草★
天草と言えば、海の幸と夕陽。
車エビ、伊勢エビ、アワビはもちろん、最近は天草大王というその名の通り大きめの鶏も特産らしく、とにかくこれでもかというくらいに料理が出て来るのが特徴。
阿蘇エリアに比べると、温泉のイマイチ感は否めない。
ただ、料理はピカイチなので、ぜひご賞味いただきたい。
8月からは伊勢エビが旬だそうで、海水浴もかねて天草に行かれてはどうだろう?
ドライブコースとしても風光明媚なので、ぜひ展望スポットで車を停めて海や島を眺めて欲しい。
宿は料理に特化した民宿系とお値段もそれなりのリゾート系があるので好みの宿を見つけていただきたい。
ちなみに私はホテル竜宮を常宿としている。

空港もあるので遠方よりお越しの場合は、飛行機の方が便利かもしれない。


★湯の児★
水俣市に近い湯の児温泉は海沿いの小さな温泉街で、数件の旅館が並んでいる。
やはり海の幸が美味で、夏は海水浴客で賑わうらしい。
夏以外は静かなので、海水浴に興味がないという方は夏を外して行くといいのでは。
ちなみに私の常宿は海と夕やけで、夕食朝食ともバイキングなのだけど、新鮮な海の幸が多く、とても美味なのでオススメ。

水俣と言うと水俣病の水俣なんだけど、50年以上経ってもなお記憶が薄れていない人も多く、いろいろと思うことはあるのだけれど、エメラルドグリーンの海を眺めて命の洗濯をして欲しい。
最近水俣ではネロリ栽培に力を入れているらしい。
私はいつも旅先で1時間ほど走るのだけど、ここは海からすぐ山になっているので、走るのには負荷が高すぎるのが難点。


私は偏食なので、馬刺、天草大王については「食べられないのでわからない」としか伝えられず非常に残念なのだけど、家族によると「とても美味しい」とのこと。

重ねて言うが、営業状況は未確認のため、もし興味を持たれた方は各自宿にお問い合わせを。